右SB:酒井宏樹(浦和レッズ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1990年4月12日
日本代表通算成績:69試合1得点
昨年、9年ぶりにJリーグへ復帰した酒井宏樹は、欧州リーグ終了後にほとんどオフがない状態で東京五輪に出場。同年9月に行われたアジア最終予選のオマーン代表戦後には、オーバーワークを考慮されチームを離脱した。10月に行われたサウジアラビア代表、オーストラリア代表との試合には出場したが、浦和レッズで試合に出続けていたこともあり、疲労の色を隠せなかった。
それでも、酒井が日本代表に必要な存在であることに変わりはない。攻撃面では果敢なオーバーラップからの高速クロスでチャンスメイク。守備面ではリーグ1やUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でスター選手を抑えてきた対人の強さを武器に、右サイドを封鎖することができる。
2021年11月に行われたベトナム代表、オマーン代表とのアウェイ2連戦は怪我により欠場したが、中国代表戦で先発に復帰し、フル出場を果たした。そんな酒井の実力と経験は、大一番となるサウジアラビア代表戦でも必ずやチームにとってプラスとなるはずだ。
CB:板倉滉(シャルケ04/ドイツ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年1月27日
日本代表通算成績:6試合1得点
日本代表の要である吉田麻也、冨安健洋が負傷により今シリーズで不在。シャルケ04で活躍する板倉滉は、27日に行われた中国代表戦でその穴を埋める見事な活躍を見せた。
身長186cmと恵まれた体格を持つ板倉は、リーチを活かしたディフェンスでボールを刈り取る。対人の強さだけでなく、危機察知能力にも長けるこの男は相手の攻撃の芽を摘み取り、カウンターの起点となる。攻守でチームに貢献できる板倉は、まさに現代型のセンターバックだ。
スタメンに抜擢された中国代表戦でのデュエル勝率は100%、インターセプトはチーム最多の3回と、積極的な守備で相手の攻撃を完封した。大役を完璧にこなした板倉には、サウジアラビア代表との大一番でも果敢に攻撃を潰しに行く活躍を見せて欲しい。
CB:谷口彰悟(川崎フロンターレ)
【写真:田中伸弥】
生年月日:1991年7月15日
日本代表通算成績:6試合0得点
日本代表不動のセンターバック、キャプテンとして君臨する吉田麻也は右足太ももの負傷、冨安健洋は右足ふくらはぎの負傷によりともにメンバーを外れた。窮地に追いこまれた日本代表は、中国代表戦で谷口彰悟を彼らの代役として起用した。
2017シーズンのJリーグ初優勝以降、川崎フロンターレは5年間で4度のリーグ制覇を達成。そのJリーグ最強クラブを後方から支え、2020シーズンからはキャプテンとしてまとめ上げるのが谷口だ。
大役を任された中国代表戦では、長短を織り交ぜた高精度のパスや的確なドリブルで、後方から試合をコントロール。板倉滉と良好なコンビネーションを築き、攻守に貢献した。サウジアラビア代表戦はタフな展開が予想されるが、中国代表戦同様に攻守で勝利に貢献する活躍を期待したい。
左SB:中山雄太(ズヴォレ/オランダ)
【写真:Getty Images】
生年月日:1997年2月16日
日本代表通算成績:10試合0得点
ボランチ、センターバック、サイドバックと、複数のポジションをこなす中山雄太は、2021年7月から行われた東京五輪でベスト4進出に貢献。堅実なプレーでU-23日本代表のディフェンスラインに安定感をもたらした。その活躍もあり、昨年9月から行われているFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選メンバーに招集されている。
2021年10月にアウェイで行われたサウジアラビア戦以降、中山は5試合連続出場。すべて途中出場だが、プレイ時間は確実に増えている。アジア最終予選全試合にスタメン出場している長友佑都の牙城を崩すのは、もはや時間の問題だろう。
先月27日に行われた中国代表戦では58分から出場すると、直後の61分に伊東純也のゴールをアシスト。正確なクロスで日本代表に2点目をもたらした。このアシストも含め、終始安定したプレーで勝利に貢献した中山は、今やスタメンに名を連ねてもおかしくない存在だろう。