【写真:Getty Images】
日本代表は来月1日に行われるカタールワールドカップアジア最終予選のサウジアラビア代表戦に向けて合宿を続けている。
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昨年10月から4-3-3のシステムを導入している日本代表では、MF伊東純也が右サイドで絶対的な地位を築きつつある。一方、2018年の森保ジャパン立ち上げから主力の1人として戦ってきたMF堂安律は招集メンバーから外れたり、選ばれてもベンチで試合終了の笛を聞いたりすることが増えた。
「違いを作ることですかね。それしかない」
28日にオンラインで取材に応じた堂安は、控えに甘んじる現状を打破するべく、これまでと変わらない“ギラギラ感”を漂わせていた。今季は所属するPSVアイントホーフェンでも主力となり、着実に成長を続けている。
今年は11月にワールドカップが開催される。堂安にとっては「普通の人では絶対に経験できない何かがあるところ。そこで何かを成し遂げたいと思うような夢のような場所」だという。
アジア最終予選を突破した先に見据える本大会で日本代表を引っ張る存在になるためにも、チームを勝利に導く活躍を続けて、レギュラーポジションを取り戻したいところ。「4-3-3で自分の強みを生かすイメージも固まってきており、虎視眈々と捲土重来のチャンスを狙っている。
「僕としては(ウィングとして)サイドで張って受けた方が、インサイドハーフの選手が中にいてワンツーとかをしやすい。自分はドリブルで仕掛けるより、コンビネーションで仕掛けるタイプなんで、近くにインサイドハーフの選手がいてくれた方が、(ボールに)触った時にアイディアがあると思います」
堂安は「やっぱり何か見せられる選手というのは、そういう(特別な)空気感があると思います。90分間、特別いいプレーをしたわけではなかったとしても何かあるよな…みたいな」とも語る。言葉では表せない不思議な力を持っていて、自然にチームを高みへと導ける選手になれれば、日本代表はもっと強くなるはずだ。
「毎試合ゴールを決められるように(試合に)入っていますし、ギラギラしてないと思われたらサッカー辞めようと思っているので、それくらいのギラギラを見ている人たちが感じてくれたら嬉しいなと思います」
上昇志向の強い堂安のエネルギーがサウジアラビア戦で日本代表の勝利を後押しすることになるかもしれない。ワールドカップ出場権獲得のために極めて重要な一戦で、「違い」を生み出せるか注目だ。
(取材・文:舩木渉)
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