プランと編成にダメ出しがされた試合
例によって流れが変わったのは選手交代からだった。大迫→前田大然、長友→中山雄太の交代の3分後に中山のクロスから伊東の2点目が決まっている。
前田が下がらずにディフェンスラインの裏を狙うことで、相手のCBが下がるようになった。構えて守れていた前半と違い、CBが動かされることでライン間も広がる。あちこちにスペースが生まれ、セカンドボールも良い形で拾えるようになる。これは古橋が入ったことで変化が起きた前回のオマーン代表戦と同じである。
さらに久保建英が入ってバイタルエリアでパスをつなげるようになり、ボックス内への侵入も増える。久保は半身で持ったときに逆サイドまで見えるので、中山の良いタイミングのフリーランを引きだせていた。
しかし、後半の攻撃も前半より可能性があるといった程度で、中国代表はともかくサウジアラビア代表にどこまで効果があるかはわからない。