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これでもまだ長友佑都を使うのか? 中山雄太との差は明らか、対応されていた日本代表の左SB【W杯アジア最終予選】

text by 編集部 photo by Getty Images

2022-01-27-nagatomo_getty
【写真:Getty Images】



 カタールワールドカップアジア最終予選の日本代表対中国代表が27日に行われ、日本代表が2-0で勝利を収めた。4連勝でワールドカップ出場圏内をキープしたが、課題は山積。とりわけ、左サイドバックでここまで最終予選全試合に先発している長友佑都は、日本代表の攻撃を停滞させていたと言われても仕方ない出来だった。

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 立ち上がりから敵陣に相手を押し込んだ日本代表は、幸先よく13分に先制する。展開を考えればもっと点数を取れても良かったが、自陣に引いて守る相手に対して、特に左サイドはかみ合わず、攻め手を欠いていた。

 左サイドバックの出来が試合の流れを左右した。長友は左サイドでボールを受けたとき、右足にボールを持ち替えてからクロスを上げるシーンが目立つ。ボールを持ったときに違いを作れる選手ではないので、足下でボールを受けても怖さはない。持ち前のアップダウンも少なく、相手に対応されていた。

 両者の差は歴然だった。58分に2枚替えで中山雄太と前田大然がピッチに立つと、わずか3分後にスコアが動く。左利きの中山は南野拓実にスローインを送り、リターンパスを受ける。縦に持ち出して左足を振り抜くと、クロスを伊東純也が頭で合わせてゴールネットが揺れた。

 ボランチやセンターバックでの経験がある中山は後方からパスをつける能力や、左足のクロスには定評がある。対人守備の上手さも東京五輪(東京オリンピック)で示した通り。長友とはタイプが異なるので単純な比較はできないが、最終予選でも限られた時間の中で爪痕を残している。

 長友はここまで最終予選全試合に先発しているものの、フル出場は初戦のみ。それ以降は88分、91分、85分、63分、62分、58分と減少傾向にある。交代枠が5人あるため、中山とタイムシェアするという起用法は決して悪くないのだが、ここ数試合は特に、中山がピッチに立った時間の方が機能している。

 最終予選という緊迫した場面で、「経験」が重要なのは間違いないだろう。それでも、ピッチで起きていることに目を背けてはいけない。今後も、森保一監督は長友を使い続けるのだろうか。

【了】

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