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日本代表 3年前

サッカー日本代表、中盤を「3人でやるメリット」とは? 「相手を嫌がらせる」遠藤航らが持つ強み【コラム/W杯アジア最終予選】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

相手を嫌がらせるプレーとは?



「相手を嫌がらせるって意味では、自分がちょっと前に入ったり、碧が後ろに来たり、モリ(守田)と碧が落ちつつ2ボランチ気味になったところで自分がちょっと高めに取ったりとか、そういうポジションの変化をしても違和感なくやれるっていうところがいいところ。もうちょっと関わりっていうのは増やしていきたいというのは正直ありますけど」

 遠藤はまだまだ伸びしろがあると感じている様子。まさにその真価が問われるのが、2月1日の次戦・サウジアラビア戦だ。

「サウジアラビアは今日よりインテンシティやテンションが高くなる。また別次元の高いレベルで戦うことになるので、覚悟してのぞまなければいけない」と森保一監督も強調していたが、B組首位を走るサウジにはもっとお互いの動きや関係性をブラッシュアップしていかなければ、綻びが生じないとも限らない。

 思い返してみれば、昨年10月のアウェイ戦では、遠藤とダブルボランチを組んだ柴崎岳が徹底的に狙われ、ボールを持つたびに激しく寄せられた結果、彼の致命的バックパスが決勝点につながった。中盤をつぶしに来るというのは次戦でも想定される。

 枚数は1枚増えたものの、ただボールを回しているだけでは敵の守備ブロックは崩れない。リスクマネジメントを意識しつつ、どれだけ縦パスを増やし、決定的なシーンを演出できるのか。もしくは彼ら3人がダイレクトにゴールに関わる仕事を果たすのか。そこがリベンジマッチの重要なカギになると見て間違いなさそうだ。

 いずれにしても、リーダー・遠藤にはこれまで以上の統率力と戦術眼発揮して、勝ち点3獲得のけん引役になってもらうことが肝要である。

(取材・文:元川悦子)

【了】

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