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日本代表 3年前

サッカー日本代表、中盤を「3人でやるメリット」とは? 「相手を嫌がらせる」遠藤航らが持つ強み【コラム/W杯アジア最終予選】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「バランスは難しい」遠藤航が意識していたこと



 開始11分の伊東純也のPK奪取も高度な連動性の中から生まれた。DF陣のパス交換から中盤で守田が受け、遠藤に展開。さらに酒井宏樹が持った瞬間、伊東は一気にペナルティエリアへ侵入。マイナス気味のクロスを上げた。次の瞬間、相手DFチュー・チェンチェがハンド。ラッキーな形で大きなチャンスが転がり込んだ。

 大迫はGKにコースを読まれながらも右隅に蹴り込み、早い時間帯に1点を先制。チーム全体が安堵感に包まれたことだろう。

 その後も日本代表は攻め続け、前半だけで8本ものCKを獲得。伊東の右CKに南野拓実が左から走り込み、中央から決定的シュートを放った前半20分のシーンなど、数多くのチャンスを作った。そこで畳みかけて得点が取れないのが、今回最終予選における日本の大きな課題。それでも焦れることなくしっかりとゲームをコントロールし続けた。その中心となったのが、やはり中盤トリオだった。

「テンポが少しゆっくりになってしまったのはあります。相手が来そうで来ない感じだったので、テンポを上げ過ぎてもよくないし、バランスは難しかった。急ぎ過ぎず、自分のところでセカンド(ボール)を拾うとか、奪われた後にもう1回切り替えて奪うだとか、そういうことを最低限意識していました」

 遠藤はそう話したが、彼が激しく体を寄せて攻撃の芽を摘むボール奪取を見せる回数は多かった。守田や田中の守備意識の高さも固い試合運びに寄与していたと言っていい。

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