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Jリーグ 3年前

「なりたい自分がある」天野純が抱いた危機感と理想像。横浜F・マリノスに「帰る場所があるとは思っていない」【独占インタビュー後編】

text by 舩木渉 photo by Getty Images

「最終的にはマリノスのための移籍に」

天野純
【写真:本人提供】



――今回の移籍に関して、ネガティブなものも含めていろいろな意見があるのを目にしました。マリノスから離れることを惜しむ声もたくさんありました。最後に、改めて蔚山現代での挑戦に向けた決意表明をお願いします。

「もちろんいろいろな意見があると思いますし、『何で?』という疑問があるのも重々承知の上での決断です。このままでは自分がサッカー選手としてダメになってしまうのではないか、終わってしまうのではないかという危機感があって、この1年を絶対に無駄にしてはいけないと思っています。

自分としては30歳はまだ若いと思っていましたし、何か挑戦したいと考えていた矢先に蔚山現代から話をいただいて、移籍することを決めました。マリノスに帰る場所があるとは思っていないので、韓国で自分自身と向き合って、成長して、この1年で得たものをマリノスに還元したい。

マリノスを優勝に導きたいから、その力をつけるために今回の移籍があると思っています。いろいろ矛盾してしまいますけど、マリノスのことは大好きですし、自分自身だけではなく、最終的にはマリノスのための移籍になればいいと思っています。なので、そんな嫌いにならないでほしいです(笑)

ベルギーを経験しているので、海外でサッカーをすることの厳しさはわかっています。なのにもう一度海外へ行こうとする自分って何なんだろうなと(笑)。でも、挑戦することをやめたらどんどん退化してしまいます。それは自分が大切にしている考え方でもあるんです。サッカーにおいても人生においても常に挑戦し続けることが自分のテーマでもあるので、その思いを大切にして韓国で頑張ってきます。いってきます!」

(取材・文:舩木渉)

>>前編はこちら<<

【了】

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