武藤嘉紀を選ぶべき理由
大迫のバックアップ候補には、今回の流経大戦後半にハットトリックを達成した上田綺世やセルティックで衝撃的デビューを飾った前田大然がいるし、右サイド要員も絶対的主力の伊東純也に、東京五輪世代の堂安律、久保建英もいるが、武藤はどちらでも柔軟に起用できるメドが立ったと言っていい。
武藤は点が欲しい局面で大迫と2トップで使うこともできる。戦い方に幅を持たせてくれる人材はやはり入れておいた方がいい。あとは指揮官の判断次第だろう。
とにかく最終予選の中国とサウジアラビアとの2連戦は勝ち点6獲得が必須だ。吉田や古橋、三笘がいなくても取りこぼしは絶対に許されない。だからこそ、国内組を含めた総合力の高さで勝ち切る必要がある。
これまでは「欧州組至上主義」の傾向が強かった森保監督だが、5日間の国内組合宿を通して、新たな方向性を打ち出すことができるのか。今日午後のメンバー発表、そして24日から再開される日本代表活動の行方を注意深く見守りたい。
(取材・文:元川悦子)
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