負傷の古橋亨梧の代役に適任なのは…
一方の武藤も、20分に長友の左クロスに反応し、ゴール前に詰める形で3点目を奪った。彼はヴィッセル神戸で大迫とコンビを組んでいるアドバンテージを生かし、いい距離感でプレーしていた。終盤には中と右のポジションを入れ替える臨機応変さも示した。
武藤はこれまで、ハビエル・アギーレ、ヴァイッド・ハリルホジッチ、西野朗と3人の日本代表指揮官に仕えてきた。ただ、どの時代も最前線要員と位置づけられることが多く、大迫や岡崎慎司という高い壁にぶつかり続けてきた。が、神戸移籍後は右サイドや2トップでプレー。幅広い役割をこなせるようになってきた。
「正直な話、監督の求めるポジションでプレーしなきゃいけない。自分がどこでやりたいというよりも、やっぱり監督が『武藤にここを任せたい』と言ったら、そこで100%のパフォーマンス、チームの求めることを出さなきゃいけないと思っています」と本人もあらゆる役割を全力でこなし、日本代表のために最大限貢献したいと考えているという。
クラブで負傷離脱中の古橋亨梧の代役という意味では、今の武藤が最適ではないだろうか。