Jリーグで復活したフィジカル自慢
【写真:Getty Images】
FW:武藤嘉紀(むとう・よしのり)
生年月日:1992年7月15日(29歳)
所属クラブ:ヴィッセル神戸
2021リーグ戦成績:14試合5得点8アシスト
FC東京で日本を代表するFWに成長した武藤嘉紀は、2015年に満を持してマインツに移籍。ここでは主力として、3シーズンに渡りプレーした。しかし、ロシアワールドカップ終了後のニューカッスル移籍でキャリアは暗転。チームに馴染めず、まったくと言っていいほど結果を残せなかった。その後、武藤はエイバルに活躍の場を求めるも、ここでも不発。完全に影を潜めてしまった。
それでも昨年夏にヴィッセル神戸へ加入すると、かつてのような輝きを取り戻した。非凡なスピードと突破力、そして日本人離れしたフィジカルを武器としてチャンスに絡み続け、最終的に半年間のプレーながらJ1リーグ14試合5得点8アシストと申し分ない成績を残したのである。古橋亨梧が抜けてもなお神戸が歴代最高の3位でリーグ戦をフィニッシュできたのは、間違いなく武藤の力が大きかった。
ニューカッスルとエイバルで存在感を失った武藤は、AFCアジアカップ2019以来日本代表メンバーに入ることはなかった。しかし、神戸で輝きを取り戻したため、昨年発表されたキリンチャレンジカップ2022・ウズベキスタン代表戦に臨む日本代表メンバーに選出されている。結果的に試合が中止となったため本格的な代表復帰とはならなかったが、22日発表のメンバーには果たして。先述した通り非凡なスピードと突破力、フィジカルは健在なので、森保ジャパンの武器になれる可能性は高い。