100億円を超える移籍金(契約解除金)も珍しくなくなった今日のサッカー界で、最も高い市場価値を記録した日本人は誰なのか。今回フットボールチャンネル編集部は、データサイト『transfermarkt』が算出した最高市場価値ランキングを紹介する。※価格が並んだ場合の順位はサイトに準拠
70位:鹿島の象徴
【写真:Getty Images】
MF:小笠原満男(鹿島アントラーズ)
最高市場価値:230万ユーロ(約2.8億円)
更新日:2009年12月22日(当時30歳)
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1998年に鹿島アントラーズに加入した小笠原満男は、同シーズンの1stステージ、第6節のガンバ大阪戦でJ1デビュー。翌シーズンからは徐々に出場機会を増やしていった。2000年にはトニーニョ・セレーゾ監督が就任すると、スタメンに定着。クラブ史上初となるJリーグ、天皇杯、ヤマザキナビスコカップ(現YBCルヴァンカップ)の3冠達成に貢献した。ここから小笠原は不動の存在となっていった。
2001シーズンにはリーグ連覇を達成すると、自身初のJリーグベストイレブンに選出された。その活躍が認められ、翌年には日本代表に初選出。2002年3月に代表デビューを飾ると、6月から行われた日韓ワールドカップに臨む日本代表メンバーにも名を連ねている。同大会での出場は1試合のみだったが、その後は日本代表に定着。Jリーグ屈指の選手となった小笠原は、2006年に当時セリエAに所属していたメッシーナへレンタル移籍を果たした。
しかし、メッシーナでの公式戦出場は8試合のみ。なかなか出場機会を得られず、イタリアで苦悩した小笠原は2007年に鹿島へ復帰した。復帰後すぐにスタメンに名を連ねると、6年ぶりのリーグ優勝に貢献。再びチームの要となった。そして2009年、鹿島はJリーグ史上初のリーグ3連覇を達成。偉業達成の立役者となり、その年のJリーグMVP、日本年間最優秀選手賞を受賞したこの男の市場価値は、シーズン終了後に最高額となる230万ユーロ(約2.8億円)を記録している。