59位:日本人GKで初めて欧州移籍を果たしたのは…
【写真:Getty Images】
GK:川口能活(ジュビロ磐田)
最高市場価値:250万ユーロ(約3億円)
更新日:2005年6月14日(当時29歳)
1994年に横浜マリノス(現・横浜F・マリノス)に加入した川口能活は、2年目の1995シーズン途中に正GKへと昇格。Jリーグ1stステージ優勝、そして年間優勝をかけたチャンピオンシップでヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)に勝利し、チームに栄冠をもたらした。こうした活躍から1995年度のJリーグ新人王を受賞している。
マリノスでの活躍が評価され、1996年に行われたアタランタオリンピックではブラジル代表から1-0の勝利を挙げる「マイアミの奇跡」の原動力となり、大会終了後からはA代表の常連となった。1学年下の楢崎正剛と激しいポジション争いを繰り広げながら1998年のフランスワールドカップや2001年のコンフェデレーションズカップ、2004年のアジアカップでは正GKを務めた。
クラブレベルでは2001年にイングランド、ディビジョン1(現・チャンピオンシップ/2部)に所属するポーツマスへと完全移籍し、日本人GK史上初の欧州移籍を果たした。しかし、ポーツマスでは通算13試合、2003/04シーズンから移籍したデンマークのノアシェランでは通算9試合と結果を残せず、2005シーズンにJリーグへと復帰。地元静岡に拠点を置くジュビロ磐田に加入し、不動の正GKとして活躍した。代表や磐田での活躍もあり、市場価値は05年6月に自己最高額となる300万ユーロ(約3億円)まで上昇した。