【写真:Getty Images】
サッカー日本代表は国内組の候補選手を集めて千葉県内で合宿を行っている。
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18日にオンラインで取材に応じたDF西尾隆矢は、今回が日本代表候補初招集。「昨日初めて練習したんですけど、やっぱりすごくレベルが高いので、自分もレベルアップできるなと思いました」と目を輝かせていた。
セレッソ大阪の育成組織から2020年にトップチーム昇格を果たすと、2021年には主力定着を果たしてリーグ戦31試合に出場した。これまでU-15から各世代別代表を経験し、20歳にしてA代表まで駆け上がってきた。
「僕自信、一番自信を持っているのは対人のところで、(先輩たちと)年齢差がありつつも、(体の)当たりは絶対に負けたくないと思っています」
対人の強さには絶対の自信を持っている。西尾は「僕自身、そもそも負けず嫌いで。小さい頃は自分が一番デカくて、体格もゴツかったんですけど、時々吹っ飛ばされることがあった。小学校のコーチが『デカいなら負けるなよ』とめちゃくちゃ怒る方で、僕も負けず嫌いに火がついて、接触する時は負けたくないという気持ちが小学校からずっとありました」と語る。
初めての日本代表合宿でも、年上の選手たちに臆せず向かっていき、力強いプレーで存在感を発揮している。FWたちに体を当てられてもビクともしない頑強さは十分に示せているだろう。「僕は吹き飛ばされるのはホンマにサッカーで一番嫌いなんで。当たるからには逆に吹き飛ばすぐらいがいい」という言葉通りのプレーだ。
ただ、海外組のDF冨安健洋らが君臨するA代表のディフェンスラインに定着するために乗り越えなければならない壁は高い。昨季までセレッソで共にプレーしていたDF瀬古歩夢のスイス1部グラスホッパー移籍が決まるなど、身近にも追い抜かなければならない競争相手がいる。
「歩夢とは中学校からずっと一緒で、常に1つ上にいる存在。僕はずっと背中を追っていた。そこからプロになって、まさかJ1の舞台で、同じポジションでコンビを組めるなんて思っていなかった。やっと少し追いついてきたのかなと思ったけど、まだまだ歩夢に追いついてないところがある。これからは背中を追うだけじゃなく、追い越すという気持ちを持っていきたい。すごくいい刺激をもらってたので、歩夢にも下から僕が追い抜かすぞぐらいの迫力を見せて、いい刺激を与えられたら」
負けず嫌いの西尾は、周囲から受けた刺激をエネルギーに成長速度を上げていくはずだ。「ここで得た経験をチーム(セレッソ)に還元して、少しでも成長した姿をファン・サポーター、そしてチームの皆さんに見てもらえるように、このキャンプで成長してしっかり帰れるようにしたい」と意気込む20歳の飛躍に期待したい。
(取材・文:舩木渉)
【了】