【写真:Getty Images】
サッカー日本代表を率いる森保一監督は16日、今年最初のオンライン取材に応じた。
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その中で今月末27日と来月1日に予定されているカタールワールドカップ・アジア最終予選の2試合に向けて、欧州でプレーする海外組に負傷者が続出している現状に言及した。森保監督によれば、DF吉田麻也、DF室屋成、MF三笘薫、FW古橋亨梧の4選手の招集が困難だという。
イタリア・セリエAのサンプドリアに所属する吉田は今月6日のカリアリ戦で右太ももを痛め、全治1ヶ月と診断された。ドイツ2部のハノーファーでプレーする室屋は14日のハンザ・ロストック戦で負傷し、開始6分で交代を余儀なくされていた。
また、ベルギー1部のロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズに所属する三笘は、スペインキャンプ中に行われた8日のセルクル・ブルージュとの練習試合に先発出場したものの、足首をひねって途中交代。クラブの発表によれば復帰時期未定となっている。
昨年末に右太ももの負傷から復帰した古橋は、再離脱を余儀なくされており、今月末の日本代表活動には参加できない見込みとなった。
国内組でもGK谷晃生が17日から始まる日本代表のトレーニングキャンプへの参加を負傷により辞退している。同選手はワールドカップ予選にも帯同できない状態だと、森保監督は説明していた。日本代表のGK陣では川島永嗣も今月12日に新型コロナウイルス陽性と判定されたことが、所属するフランス1部ストラスブールの発表によって明かされており、コンディション面に懸念が残る。
中国代表とサウジアラビア代表を迎える重要なホーム2連戦に、ピッチ内外で大きな影響力を持つチームキャプテンの吉田らを欠くことになる。森保監督は「チームにとって痛いことではありますけど、本人が一番痛いと思います」と選手たちの無念を慮った。
「より多くの選手が最終予選を経験し、日本の総合力として勝っていくことを意識しながら戦いに挑みたいと思っています。新たに『俺がやってやる』というという選手がたくさん出てきてくれていると思いますので」
森保監督は多くの重要戦力を欠いて最終予選の重要局面に臨むことになっても「(チームとして)また新たなレベルアップができると思うので、起こったことを全てポジティブ変換していきたいと思います」と前向きだった。
負傷者が多く出ている一方で、ポルトガルで復調しつつあるMF中島翔哉など、しばらく日本代表から遠ざかっていた選手に再チャンスが与えられる可能性も伝えられている。カタールワールドカップ出場権獲得に向けて、日本の選手層の厚さが真の意味で試される2連戦になりそうだ。
(取材・文:舩木渉)
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