【写真:Getty Images】
プレミアリーグ第22節のトッテナム対アーセナル戦は現地時間16日に開催が予定されていたが、延期となることが決定された。決定に対してはトッテナム側やメディア、ファンなどから驚きの声や異論も上がっている。
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来季チャンピオンズリーグ出場権獲得に向けた順位争いの上でも重要な一線となる伝統のノースロンドンダービーだが、アーセナルは選手の不足を理由に延期を要請したことを14日に明らかにしていた。プレミアリーグはこの要請に応じ、試合を延期することを15日に発表した。
リーグの発表によれば、延期要請を受け入れた理由はアーセナルが表明していた理由と同じ。「新型コロナウイルス、負傷、アフリカ・ネーションズカップ出場」により選手が不足し、試合開催のための最低人数として定められたフィールドプレーヤー13人+GK1人に満たないためだとされている。
この決定に対してトッテナム側は、「要請が承認されたことに極めて驚いている」と声明を出した。リーグのガイダンスによれば「新型コロナウイルス感染の直接的な影響」により選手が不足した場合に試合の延期を認めることが本来の意図であるとして、「ルールの適用に透明性と一貫性」を求めている。
英『スカイ・スポーツ』でコメンテーターを務める元イングランド代表のガリー・ネビル氏は、延期決定について「もともとパンデミックによる試合延期として始まったものだったが、クラブがベストメンバーを組めるかどうかの問題になっている。一線を引いて、極端に(感染)件数が多い場合以外は全ての試合を開催するようにするべきだ」と主張。他メディアなどでも「アーセナルは不当にルールを活用した」「良くない前例が作られた」などの表現が飛び交っている。
アーセナルは新型コロナウイルス陽性判定を受けた選手の人数や名前を明確にしていないが、報道によれば延期決定の時点で隔離により出場不可能だった選手はMFマルティン・ウーデゴール1人のみだとされている。試合の延期が決まった後で新たに少なくとも選手1人の陽性が確認されたとも報じられている。
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