イングランドが誇る名門クラブであるリバプールは、これまで数々の著名な選手を獲得してきた。額面通りの活躍を見せた選手もいれば、期待を裏切った選手も少なくない。ここでは、リバプールが高額な移籍金を支払って獲得したものの、それに見合う活躍ができなかった選手を紹介する。※移籍金などのデータは『transfermarkt』を参照
結果も残せずお金も残せず
【写真:Getty Images】
FW:マリオ・バロテッリ
生年月日:1990年8月12日(30歳)
移籍金:2000万ユーロ(約24億円)
在籍期間:14年夏~16年夏
リーグ戦成績:16試合出場/1得点0アシスト
2014年夏、リバプールは前シーズンにプレミアリーグ得点王に輝いていたルイス・スアレスをバルセロナへ放出。新たなストライカーの獲得を目指していた。
その中でターゲットとなったのが、ミランで力を取り戻しつつあったマリオ・バロテッリだった。マンチェスター・シティ在籍時にプレミアリーグを経験しているFWに対し、リバプールは2000万ユーロ(約24億円)とされる移籍金を提示。素行に問題のある同選手の獲得に対し疑問の声を挙げる人も少なくなかったが、様々な話題を呼ぶ男なだけに注目度は高かった。
しかし、バロテッリはサポーターを全くと言っていいほど満足させることができなかった。プレミアリーグでの得点は第25節トッテナム戦のたった一度のみで、ヨーロッパリーグ(EL)でもリーグカップでも1点を決めるのが限界。後半戦はブレンダン・ロジャース監督の下で出場機会すら得られないことが多かった。チーム自体も全コンペティションでポジティブな結果を残せぬままシーズンを終えるなど、スアレスの後釜は大きな批判の的となった。
結局バロテッリは2014/15シーズン終了後にミランへレンタル復帰。そして2016年には契約満了に伴いフリーでニースへ加入するなど、結果もお金も残さぬままリバプールを去っている。なお、バロテッリは後に「リバプール移籍は人生最悪の決断だった」と話し、再びサポーターの怒りを買っている。クラブ史上最悪のFWだったと言ってもいいのかもしれない。