キリアン・ムバッペやアーリング・ハーランドを筆頭に、世界には数々の若きスター選手が存在する。既にトップチームで頭角を現し、世界中に認知されている選手もいるが、まだまだこれから出てくる逸材も数多くいる。ここでは、今まさに頭角を現しつつある若手選手をピックアップ。今回は20歳以下の選手を対象に日本の逸材5人を紹介する。(ポジションは主に所属クラブのもの、市場価格は『transfermarkt』を参考)。
一流選手をも驚かせたドリブルキング
【写真:Getty Images】
MF:古川陽介(日本/ジュビロ磐田)
生年月日:2003年7月16日(18歳)
昨季リーグ戦成績:-
市場価値:-
【今シーズンのJリーグはDAZNで!
いつでもどこでも簡単視聴。1ヶ月無料お試し実施中】
滋賀県出身で、小学生の時に同県の象徴である琵琶湖をイメージして名付けられたAZUL FC(アズーはポルトガル語で『青』の意味)でサッカーを始めた。中学生になると京都サンガF.C.の下部組織に入団し、プレースキルを磨いている。そして高校生になると、生まれ育った関西を離れ名門・静岡学園高校に進学。同校では10番を付けるなど存在感を示し、昨年10月に2022シーズンからのジュビロ磐田加入を掴み取っている。
今冬行われた第100回全国高校サッカー選手権では強烈なインパクトを残した。記憶に新しい3回戦、宮崎日大戦の32分。静岡学園の10番はハーフウェイラインを少し越えたあたりでボールを持つと、ドリブルを開始。スピードに乗ってあれよあれよと相手をかわしていきボックス内に侵入すると、最後はキレキレのキックフェイントでDFを滑らせ、冷静に左足でシュートを流し込んだ。この圧巻ゴールに多くの称賛の声が集まっており、日本代表MF乾貴士も自身のSNSで「うっま」と反応していた。
上記したゴールからも分かる通り、この男最大のストロングポイントはドリブルだ。スピードに乗ってもまるで磁石のようにボールが足から離れないため、狭いコースでも自由自在に球を操ってするすると抜けていくことを可能とする。マッチアップする選手からすると、止めるのは非常に難しい。フィジカル面はプロの世界で向上させていく必要があるが、そのスキルが備われば、トップレベルにおいてもかなり恐ろしいドリブラーとなれるはずだ。