【写真:Getty Images】
J1のジュビロ磐田は、ブラジル人DFリカルド・グラッサの加入内定を12月23日に発表した。2022シーズンの新外国籍選手となるリカルド・グラッサとはどのような選手だろうか。
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現在24歳のリカルド・グラッサは身長182cm、体重70kgのセンターバック。ブラジルの名門クラブであるCRヴァスコ・ダ・ガマからの完全移籍で磐田に加入することが内定しており、来日してメディカルチェックを行ったあと正式に契約を締結することになる。
リカルド・グラッサは少年時代にヴァスコに加入。ユース時代にはポルトガルのヴィトーリア・ギマランイスへレンタルされた時期もあったが、プロとしてはヴァスコ一筋のキャリアを歩んできた。各年代のチームでレギュラーとしてプレーしたあとトップチームに昇格し、2018年にデビューを飾っている。
カンピオナート・カリオカ(リオ州選手権)でデビューしたあと、全国選手権1部でもプレー。2018シーズンには13試合、2019シーズンには18試合、2020シーズンには21試合と徐々に出場数を増やしてきた。
昨年2月に行われた2020シーズン最終節のゴイアス戦では2ゴールを挙げる活躍で3-2の逆転勝利の立役者に。だが残留に望みを繋ぐために大差の勝利が必要だったヴァスコを救うことはできず、チームは全国選手権2部への降格が決まった。
2020年1月にはU-23ブラジル代表に選出されて東京五輪(東京オリンピック)南米予選に出場し、東京行きのチケット獲得に貢献した。昨年夏に行われた五輪本大会のU-24ブラジル代表メンバーからは外れていたが、アーセナルのDFガブリエウの負傷による追加招集の形でメンバー入り。出場はなかったが金メダル獲得メンバーの一員となった。
2021シーズンの全国選手権2部では38試合中19試合に先発出場したが、ヴァスコは中位に終わって1部復帰ならず。シーズンを通してのパフォーマンスは「チーム全体と同じく波があった」とブラジル『グローボ』は評しているが、最終的にはレギュラーとしてシーズンを終えていた。
ヴァスコは経営面でも苦しい状況にあり、リカルド・グラッサを含めた多くの主力を手放すことを余儀なくされた。ブラジルでの報道によればリカルド・グラッサの保有権は75%をヴァスコが、残りを選手本人が保有していたが、磐田は移籍金150万ドル(約1億7300万円)前後を支払ってヴァスコの保有分を買い取るとされている。
【了】