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リバプール17歳FWは「特別な子供」。一方で南野拓実は? 復帰戦のパフォーマンスは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

 

負傷明けの南野は…



 筋肉系の負傷によりリーグ戦第20節のレスター戦、第21節のチェルシー戦を欠場した日本代表MF南野拓実は、この試合で戦線復帰。後半頭から3トップの中央で出場すると、前線に止まらず、積極的にボールを受けて攻撃のリズムを作っていた。

 58分には右サイドでボールを受けるとシザースで相手をかわし、ペナルティエリア手前でフリーのカーティス・ジョーンズにラストパスを送り、チャンスを演出した。

 64分にロベルト・フィルミーノがピッチ入ってからは、同選手とのワンツーなどで再三相手ゴールを脅かし、77分には左サイドでのパス回しに関わると、後方から激しいタックルを受けてFKを獲得。ペナルティーエリア手前の好位置で得たこのFKから、リバプールは3点目ゲットした。

 負傷明けということもあり、コンディションが万全ではなかったため精彩を欠く場面もあったが、南野はピッチを縦横無尽に走り、様々なチャンスに関与していた。

 戦線復帰した南野に対し、ユルゲン・クロップ監督は「彼が戻ってきたことは、我々にとって非常に重要だ。これから多くの試合が控えている中で、前線の主要な2人がいないことを誰もが知っている」と話し、続けて「彼はほんとに調子がいい。もちろん、怪我で中断してしまったがね。だが、彼が戻ってきたことは良いことであり、我々は彼をどうしても必要としている」と日本代表MFへの信頼を口にした。

 この試合ではあまり目立った活躍をすることは出来なかったが、モハメド・サラー、サディオ・マネがチームを離れている現状に南野の活躍は必要不可欠だ。

 負傷前の輝きを取り戻し、カップ戦同様にリーグ戦でもチームを勝利に導くことは出来るだろうか。

(文:阿部勝教)


【了】

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