【写真:Getty Images】
ちょうど5年前の今日、マレーシアのFWモハマド・ファイズ・スブリがアジア初となる「FIFAプスカシュ賞」受賞を成し遂げた。改めて見直してみても、スーパーゴールどころか不可解だとさえ言えるゴールだった。
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FIFAプスカシュ賞は年間を通して世界中で最も素晴らしかったと評価されたゴールの得点者に贈られる。必ずしも欧州トップリーグや国際大会などの大舞台に限らず、ユースレベルや女子サッカーなども含めてあらゆるゴールがノミネートの対象となる。
それでもやはりある程度は、どうしてもネームバリューが選出に影響するのかもしれない。過去の受賞者にはクリスティアーノ・ロナウドやズラタン・イブラヒモビッチ、ネイマール、ハメス・ロドリゲス、モハメド・サラーなど世界的ビッグネームが並んでいる。
その歴代受賞者の中でも異色な存在だと言えるのが2016年のファイズ・スブリ。代表歴もない同選手が、国際的に注目されることも少ないマレーシアリーグの試合で決めたゴールが世界一に輝いた理由は、実際にゴールを見てみれば一目瞭然だ。
相手陣内左サイドでのFKからファイズ・スブリが右足で放ったボールは、壁の左上を通り過ぎたあと大きく右へ湾曲。完全に逆を取られたGKの頭上を越えゴール右隅へ突き刺さった。「物理法則に反した」などと言われるゴールはサッカー界に時折生まれるが、その中でもひときわ不思議なゴールのひとつだった。