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日本代表、W杯予選開催の条件「厳格な防疫措置」の中身とは? Jリーグ組には影響甚大

text by 編集部 photo by Getty Images

森保一
【写真:Getty Images】



 日本サッカー協会(JFA)は7日、今月21日に予定されていたキリンチャレンジカップ2022のウズベキスタン代表戦を中止すると発表した。

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 数週間にわたって粘り強く交渉を続けてきたが、ウズベキスタン代表の入国が政府に認められなかった。一方、同月27日と2月1日に組まれているカタールワールドカップ・アジア最終予選の中国代表戦とサウジアラビア代表戦は予定通り開催される。

 ワールドカップ予選を開催するにあたって、JFAは政府から「厳格な防疫措置」を条件として提示されたという。その中身は多岐にわたるようだ。

 7日にオンラインで会見したJFAの須原清貴専務理事は「昨年10月に開催したオーストラリア戦と比較しても厳格化したバブルの構築」をはじめ、以下のような多岐にわたる防疫措置の実施を明らかにした。

・防疫措置の実施状況をスポーツ庁の担当者が立ち会って監督する
・海外から入国する選手・スタッフは入国96時間前までに2回のPCR検査を実施し、陰性証明を持参する
・バブル内の全選手・選手は毎日PCR検査もしくは抗原検査を実施
・海外からの移動にはチャーター機を使用するか、商業便を利用する場合は座席の配置を工夫する
・新型コロナウイルスの濃厚接触者と判定された場合は活動停止
・選手およびスタッフの日本在住者は、バブル内で活動後14日間の隔離措置
・試合不成立の可能性がある場合には、感染症対策の専門家等から指導を受けたうえで、管轄保健所の判断、追加検査などを実施して最低限の人数の出場が可能

 この中で最も注目すべきは「選手およびスタッフの日本在住者は、バブル内で活動後14日間の隔離措置」という項目だろう。ワールドカップ予選に臨む日本代表に帯同したJリーグ組の選手たちは、2月2日から15日まで所属クラブに戻ることができず隔離生活を送ることになる。

 日本代表のバブル内でトレーニングは可能だが、2月18日のJリーグ開幕に向けて主力選手がプレシーズンの大半に参加できないことは、各クラブにとって大きな打撃になる。チームづくりへの影響の大きさを考えれば、選手招集に対して反発が起こることは避けられない。

 もし川崎フロンターレや浦和レッズから日本代表に招集されてワールドカップ予選の2試合に帯同した場合、2月12日に開催されるFUJIFILM SUPER CUP 2022には出場できないことになる。

 海外組の選手たちにも新型コロナウイルスの陽性者が確認されるなど、オミクロン株感染拡大による影響はすでに顕著になり始めている。ワールドカップ最終予選の重要局面で難しい舵取りを強いられることになった森保一監督は、この逆境をどのように乗り越えていくだろうか。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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