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田中亜土夢「お前、34歳なのに…と思われたかも」。フィンランド6年目、日本にはないプレー環境とは?【コラム】

シリーズ:コラム text by 元川悦子 photo by Getty Images

「お前、34歳なのに…と思われたかも」

「ボランチは前橋育英の頃、少しだけやったことがありましたけど、プロになってからは全然経験がなかった。久しぶりのチャレンジでしたけど、前を向いてプレーできる分、やりやすさを感じました。

 自分はもともと運動量が豊富で、インターセプトが得意。セカンドボールの予測にも長けている方だと思います。コンビを組んだ元フィンランド代表選手も統率力に長け、パス出しなど攻撃センスもあったので、僕はガンガン奪いに行けた。『お前、34歳なのに、どれだけ走るんだ』と思われたかもしれないけど、自分らしくやれていたし、手ごたえを感じましたね」

 セレッソ時代の盟友・山口蛍や奥埜博亮のようなアグレッシブさをピッチ上で体現した田中。2022年はさらにこのポジションを極め、チーム内での影響力を高めていくことが求められる。そのうえで、1年通してフル稼働し、欧州の格上の大会にも出られれば、理想的なシナリオと言っていい。

 HJKは2021年のリーグ戦も制し、3連覇を果たしたため、今季もCL予選から出場できる。UECLで初めて欧州のトーナメントに参戦し、レベルの高さや激しさを体感した彼にしてみれば、CLやUEFAヨーロッパリーグのピッチに立つのは大きな夢。それを果たすべく、年初からギアを上げていく構えだ。

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