ふざけたロスタイム
【写真:Getty Images】
ふざけたロスタイムとは、2011年アジアカップのシリア対日本を解説していた松木安太郎の名言である。略して「ふざロス」。
ふざけたロスタイムは、ロスタイム(アディショナルタイム)が長すぎる時に不満を込めて使われる言葉。松木安太郎の発言からネット上のサッカーファンの間では定着している。ふざけたロスタイムの正しい定義は6分。
アディショナルタイムの時間が視聴者の感覚で適正であった場合や試合中に怪我人が出てプレーが止まるような出来事があり、長いアディショナルタイムが妥当であった場合はふざけてないロスタイムと呼ばれることもある。
ふざけたロスタイムは、解説をしていた松木安太郎の「主審への不満」「ストレス」「試合の緊張感」から生まれたと考えられる。シリア戦では、後半24分に川島永嗣が退場、シリアにPK が与えられる判定が下り、松木安太郎の不満が募っていた。
前半35分に長谷部誠のゴールで先制するも後半76分にアル=ハティーブにPK を決められ同点に追いつかれてしまう。後半82分に本田圭佑のPK で逆転。グループリーグ突破のために日本としては、このまま逃げ切り、勝点3がほしい場面であった。
【実際の会話】
実況「ロスタイム6分です! ロスタイムは6分! ロスタイムの時間を聞いて一気に盛り上がりました! シリアサポーター!」
松木「ふざけたロスタイムですねぇ、これねぇ! 6分!」
実況「日本にとっては試練の6分間!」
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