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22年冬の移籍市場で注目の10人(1)市場価値より安価での獲得が可能!?”FW王国”南米に現れた2人の新星や伸び悩む逸材も

シリーズ:移籍市場で注目の10人 text by 安洋一郎 photo by Getty Images

国籍変更が功を奏したチリの新星

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【写真:Getty Images】


FW:ベン・ブレアトン・ディアス(チリ代表/ブラックバーン)
生年月日:1999年4月18日(22歳)
チリ代表:9試合3得点1アシスト
今季成績:23試合19得点1アシスト(チャンピオンシップ)

 21年夏のコパ・アメリカ(南米選手権)よりチリ代表に選出されているベン・ブレアトン・ディアスだが、元々はマンチェスター・ユナイテッドの下部組織にも所属していたイングランドの期待の有望株であった。イングランド人の父とチリ人の母の間に生まれた同選手は、メイソン・マウントやアーロン・ラムズデールらと共にU-19欧州選手権2017に出場。エースとして大会得点王となる3ゴールを決め、チームを優勝に導いている。

 所属するブラックバーンでは昨季まで左WGで出場していたブレアトン・ディアスだが、21年夏に転機が訪れる。チリ代表が世界的な人気を誇るゲーム『Football Manager』をきっかけにブレアトン・ディアスがチリ国籍を取得できることに気が付き、コパ・アメリカに臨む代表メンバーに招集。初の国際舞台で1ゴール1アシストと結果を残した。

大きな自信をつけてブラックバーンへと戻ると、エースのアダム・アームストロングがサウサンプトンに引き抜かれたことに伴いストライカーへと再コンバート。これまで鳴りを潜めていた決定力が冴え渡り、わずか半年の間でデビューから5シーズンで決めたゴールを上回る19ゴールを記録している。ブラックバーンはブレアトン・ディアスとの契約を延長するオプションを保持しているが、現行契約は22年夏まで。ホームグロウン枠の選手ということもあり、今冬にもプレミアリーグのクラブで争奪戦が起こることが予想されている。

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