「帰りたい場所があり、ゴールはもっと先に」
――いままでやってきたことが間違いではなかったと感じながら、なおかつ次に目指さなければいけない場所も見えています。素晴らしい条件が揃った中で挑戦できているのではないでしょうか。
「そうですね。帰りたい場所がありますし、自分の本当のゴールはもっともっと先にあります。アラベスで活躍して、もっと大きなクラブに行って、さらにそこで活躍することが目標であり、自分の成長スピードなら間違いなく可能だと思っています。ただ、まずはシント=トロイデンで活躍できなければ、今後どこに行っても難しいと思うので、自分に言い訳せず、ここでしっかりと結果を出していきたいです」
――今後のキャリアビジョンについても改めて聞かせてください。クラブレベルではアラベスに復帰することや、欧州4大リーグでプレーするという目標があります。一方で、欧州でプレーしている以上、日本代表に選ばれて活躍することも意識するのではないかと思います。
「僕は追加招集でU-20ワールドカップに出場することができました。世界大会にすごく興奮しましたし、世界の選手と戦うのが本当に楽しくて、いま改めて幸せな経験をさせてもらったんだなと感じています。
でも、試合になかなか出られなかったことがすごく悔しくて。本当のワールドカップは、2年前のあの大会とは桁違いだと思いますし、来年のカタールワールドカップでチャンスをつかみたいと思っています。その舞台に近づいている感覚もあります。
日本代表はいままで夢のような存在でしたけど、いまは選ばれたら絶対に通用するという自信があります。もし日本代表に行っても『うわぁ、代表だ…』とは思わない気がするというか。
その自信を持ちつつ、もちろん所属クラブで結果を出さなければ呼んでもらえないので、しっかり結果を残す力を示さなければいけないと思います。そのためにはシント=トロイデンで自分がチームを引っ張っていく立場にならなければいけない。初招集がいつになるかはわからないですけど、日本代表もそう遠くはないと思いますし、すごく楽しみです」
(取材・文:舩木渉)
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