ベルギー1部のシント=トロイデンVVに所属する日本人FW原大智は、欧州挑戦から1年で大きな飛躍を遂げた。FC東京からクロアチアへ移籍し、スペイン1部でシーズン開幕を迎え、そこからベルギーへ。たった1年で3ヶ国のサッカーを経験したストライカーは、明確な目標を描きながら、さらなる成長への決意を固めている。そこで今回は現地でじっくりと話を聞いたインタビューの前編をお届けする。(取材・文:舩木渉)
欧州移籍から1年で3ヶ国目の挑戦
――原選手がベルギーリーグに参戦して半年が経とうとしています。欧州ではクロアチア、スペインに続いて3ヶ国目となりますが、ベルギーのサッカーにどんな印象を持っていますか?
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「すごく面白いリーグですね。フィジカルも強く、サッカーをしていてすごく楽しいです。いい選手はたくさんいますけど、もちろんフィジカルで勝てないとは思っていないですし、とにかく自分を伸ばしてくれるようなリーグという印象です」
――ベルギーでは出場時間や成績など、思い通りの活躍はできていますか?
「シント=トロイデンのFWはみんな日本人なんですけど、いい選手ばかりで、競争は確実にあります。そこで勝っていくには自分の良さをどんどん出して、試合に出て、結果を残していくしかないと感じています。自分はスロースターターなところもあるので、ここから徐々にフィットできたらと考えているところです。総じてすごく楽しくプレーできていると思います」
――ベルギーリーグの特徴として「フィジカルが強い」とおっしゃっていました。Jリーグに比べてもロングボールの多い展開になりがちでもありますが、その中で自分の強みを生かせる部分を見つけられていますか?
「自分にとって新しいプレーに挑戦しているところです。ディフェンスもすごくタイトですし、クロアチアではなかった感覚なので、ボールキープなどのスキルを上げるのに最高の環境だと思います。いわゆる『背の高い選手』のプレースタイルも強みにしていきたいので、ロングボールがたくさんくることは自分にとってもいいことですし、特にそれにうまく対応できるようになれば、どんどんいいボールもくるようになると思っています」