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【写真:Getty Images】
トレント=アレクサンダー・アーノルド(イングランド代表/リバプール)
生年月日:1997年5月14日(24歳)
リーグ戦成績:38試合4得点13アシスト
イングランド代表成績:16試合1得点4アシスト
2020/21シーズンの前半戦はデビュー以降、過去ワーストの出来だったが、2021年になると徐々に復調。ラスト10試合で1ゴール4アシストと多くの得点に関与し、一時選外となっていたイングランド代表にも復帰を果たした。しかし、ユーロ2020(欧州選手権)には怪我の影響で出場することができず、イングランドの準優勝に立ち会うことはできなかった。
オフに怪我が癒えて復活すると、2021/22シーズンが開幕してからは絶好調をキープ。プレミアリーグ16試合で2得点8アシストというDF離れのスタッツを残している。また、『Sofa Score』によると第18節終了時点でリーグ最多の51本のキーパスを成功させており、多くのワールドクラスのアタッカーがひしめくプレミアリーグで最もチャンスを作り出すことに成功している。
ニコロ・バレッラ(イタリア代表/インテル)
生年月日:1997年2月7日(24歳)
リーグ戦成績:39試合3得点13アシスト
イタリア代表成績:35試合7得点6アシスト
豊富な運動量を活かしたハードワークで攻守の両局面でチームに貢献できるニコロ・バレッラは、所属するインテルで2020/21シーズンのセリエA優勝に大きく貢献した。リーグ戦36試合で3得点9アシストという好成績を収め、セリエAの年間最優秀MFにも選出されている。続く2021/22シーズンも好調を維持しており、前半戦折り返し時点で1ゴール8アシストと、昨季を上回るペースで得点に関与している。
また、イタリア代表として出場したユーロ2020(欧州選手権)では、ターンオーバーを採用したグループリーグ最終節を除き、6試合に先発出場。準々決勝ベルギー戦では全2ゴールに関与し、優勝に大きく貢献した。所属するインテルでリーグ戦39試合、欧州王者となったイタリア代表で17試合に出場と、2021年はまさにフル稼働の活躍だった。
ジョルジーニョ(イタリア代表/チェルシー)
生年月日:1991年12月20日(30歳)
リーグ戦成績:34試合10得点1アシスト
イタリア代表成績:42試合5得点2アシスト
カタールワールドカップ出場権獲得が掛かっていた2021年11月に行われたスイス戦で、痛恨のPK失敗があったジョルジーニョだが、それを含めても2021年は彼が欧州でベストのMFと評価されるべきだ。2020/21シーズン途中にトーマス・トゥヘルが監督に就任したチェルシーでは、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)を制覇。2021年にリーグ戦で決めた10ゴールは全てPKによるものだが、ビルドアップに欠かせない選手としてチームに大きく貢献した。
21年夏に行われたユーロ2020(欧州選手権)では、チェルシー同様にイタリア代表でも欠かせない存在として活躍。全7試合で先発出場し、イタリア代表に53年ぶり2度目の栄冠をもたらした。同じ年にCLとユーロを制した史上10人目の選手となり、8月にはUEFA最優秀選手賞を受賞している。
メイソン・マウント(イングランド代表/チェルシー)
生年月日:1999年1月10日(22歳)
リーグ戦成績:37試合12得点8アシスト
イングランド代表成績:26試合4得点5アシスト
この22歳の若武者は年々凄みが増している。所属するチェルシーでは、恩師であるフランク・ランパード前監督が1月25日に解任され、トーマス・トゥヘル新体制の初陣では先発から外れた。こうしたこともあり、前任者の時ほど起用されないことも想定されたが、マウントはトゥヘルの下でさらなる成長を遂げた。マンチェスター・シティとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝では、カイ・ハヴァーツの決勝ゴールをアシストし、チェルシーに2度目のビッグイヤーをもたらした。
21年夏に行われたユーロ2020(欧州選手権)では、5試合に先発出場しながらも1アシストという不本意な結果に終わった。一方で2021/22シーズンが開幕して以降、チェルシーでは好調を維持しており、第9節ノリッジ戦では自身初となるハットトリックを達成。第14節からは4試合連続でゴールを決めており、シーズン折り返し時点で既に昨季のトータルに近い得点関与数を記録している。
ジョアン・カンセロ(ポルトガル代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1994年5月27日(27歳)
リーグ戦成績:36試合3得点6アシスト
ポルトガル代表成績:31試合5得点5アシスト
中盤に顔を出してゲームメイクまでしてしまうジョアン・カンセロは、2020/21シーズンは例年以上に過密日程だったこともあり、カイル・ウォーカーと併用して右SBで起用された。その中でプレミアリーグとカラバオ・カップの国内2冠を達成。UEFAチャンピオンズリーグ(CL)では準優勝とシティの躍進に大きく貢献した。
新型コロナウイルス陽性のため、ユーロ2020(欧州選手権)の出場は逃したが、ウイルス陽性から回復すると、2021/22シーズンは主に左SBで起用されている。前線の選手顔負けの正確なキックを武器に多くのチャンスを演出。プレミアリーグ第18節ニューカッスル戦では、ストライカー顔負けのミドルシュートをゴール左上に叩き込んだ。