【写真:Getty Images】
Jリーグは24日、東京ヴェルディの元指揮官がクラブ所属選手やスタッフに対してハラスメントを行ったことを認定し、以下の通りの処分を科すことを発表した。
東京ヴェルディ けん責・罰金100万円
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Jリーグの発表によると、「選手ミーティング又は練習中に行われていたことを一部のクラブ職員は認識しており、同監督の言動を注意したことが認められるが、本件各行為を是正するのに十分なものであったとはいえず、結果として管理監督が行き届かない環境が生まれていた」などと懲罰理由を明らかにしている。「関係者に対する相談窓口の設置や研修の実施その他のハラスメント行為の発生を防止するための措置も講じていなかった」としている。
しかし、「2020年12月末に経営陣の交代があり、現在の経営陣は、2021年以降、同クラブのガバナンスの強化及び改善を意図して社内規程及び社内制度を変更していた。本件各行為は、これらの制度変更を行っている中で生じたものであった」と情状酌量の余地があったことも認めており、コンプライアンス委員会の設置やヒヤリングなどを実施したことも踏まえたうえでの処分となった。
東京Vでは、9月1日にトップチームを率いていた永井秀樹前監督が成績不振を理由に辞任。辞任に先立って同監督については選手に対するパワーハラスメントを行っていた疑いがあるとメディアで報じられていた。
クラブはコンプライアンス委員会を設置。同委員会が作成した報告書の内容については報告書の結論やそこに至る理由には対象者の特定や憶測に繋がる内容が多数含まれており、選手やスタッフらに対する新たな詮索が行われることが懸念されるため、開示されていない。しかし、トップチーム選手・スタッフに対して説明を行うとともに、報告書の写しをJリーグに提出していた。
東京Vは9月21日にクラブ独自の処分を発表。中村考昭代表取締役社長を制裁金100万円、森本譲二代表取締役代行を譴責、江尻篤彦強化部長を注意の処分としていた。
9月の前監督の辞任を受け、堀孝史監督が就任。今月8日には契約更新が発表され、来季も指揮を執ることが決まっている。
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