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リバプールはなぜ苦戦?得点力不足のトッテナムに2失点、両者にあった大きな差とは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

対象的だった両チームの選手陣容


 トッテナムがリバプールに対して多くの決定機を作った要因には、アントニオ・コンテ新監督の戦術が浸透してきたことや、リバプール対策として明確に縦に早い攻撃を仕掛けたということもあるが、リバプールの主軸となる選手の欠場も間違いなく影響しているだろう。

 ディボック・オリギやナサニエル・フィリップスら怪我人に加え、フィルジル・ファン・ダイク、ファビーニョ、カーティス・ジョーンズ、チアゴ・アルカンタラが新型コロナウイルス陽性で欠場。主将のジョーダン・ヘンダーソンもPCR検査では陰性ながらも風邪で欠場と、リバプールのユルゲン・クロップ監督からすると試合の中止を訴えたくなるような難しい陣容だった。

 ディフェンスリーダーであるファン・ダイクの欠場が痛手だったのはもちろんだが、ヘンダーソン、ファビーニョ、チアゴの3人は直近行われたほとんどの試合で先発出場しており、中盤の核を担っていた選手が揃って不在となると厳しい戦いを余儀なくされるのは必然的だろう。

 一方のトッテナムは、12月5日に行われたプレミアリーグ第15節ノリッジ戦を最後にチーム内での新型コロナウイルス感染拡大によって、公式戦3試合が中止に。今節もコンディション不良が心配されたが、結果的に新型コロナウイルス関連で欠場したのはブライアン・ヒルとデーン・スカーレットのみと両チームの選手陣容には大きな差があった。

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