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古橋亨梧はもはやレジェンド? セルティックに2年ぶりのタイトルもたらす2得点、つかみ取った絶対的な信頼【コラム】

text by 舩木渉 photo by Getty Images

中村俊輔を超えられるか?

古橋亨梧
【写真:Getty Images】



 表彰式を終えてスタンドの方へ歩きながらファン・サポーターと喜びを分かち合う中でも、ユラノヴィッチから「キョウゴ(のところへ持っていけ)」と声をかけられたマイキー・ジョンストンが古橋のところへトロフィーを渡しにきた。そして、もう一度高く掲げると、スタンドからはひときわ大きな歓声が巻き起こった。

 先述のインタビューの中で「少しは(ファン・サポーターの)みなさんに認めてもらえているのかなと思えているのと同時に、まだまだ僕は満足せず、もっとみなさんを喜ばせられるように頑張らないといけないなと思います」と語っていた古橋だが、認められているどころか絶対的なエースストライカーとしての立場を確立している。誰も彼の価値を疑う者はいない。

 ポステコグルー監督も「彼の動きは信じられないほど素晴らしいし、今日のようなビッグゲームであんな形でゴールを決められる落ち着きは、まさしくトップクラスの選手だ」と絶大な信頼を寄せている。

 かつてセルティックでプレーした中村俊輔は、在籍中にリーグ優勝3回、スコティッシュFAカップ優勝1回、スコティッシュリーグカップ優勝2回と、計6つのタイトルを獲得している。古橋は加入から半年で最初のタイトルを手にし、今季はさらに3つのトロフィーを掲げるチャンスが残っている状態だ。

 誰もを納得させる圧倒的な結果と、誰からも信頼させる魅力的な人間性で信頼を獲得した古橋はセルティックのレジェンドになれる資質を示している。2021年は残り2試合で、年明け1月2日にはレンジャーズとのダービーマッチが控える。

 さらなるタイトル獲得に向け、2022年もゴール量産を期待したい。

(文:舩木渉)

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