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古橋亨梧はもはやレジェンド? セルティックに2年ぶりのタイトルもたらす2得点、つかみ取った絶対的な信頼【コラム】

text by 舩木渉 photo by Getty Images

ポステコグルー監督「これは始まり」

古橋亨梧 アンジェ・ポステコグルー
【写真:Getty Images】



 終盤はパワープレーに出たハイバーニアンの猛攻に遭いながら、耐えしのいだセルティックが逆転勝利。試合終了直後の古橋とポステコグルー監督の抱擁が、このタイトルが持つ意味を象徴しているようだった。

「昨季はタイトルを1つも獲得できず、私が監督に就任した時からクラブが成功をもう1年待つことはできないと考えているのはよくわかった。だからこそ、すぐにタイトルを獲得しなければならなかった」

 ポステコグルー監督が自らそう語ったように、リーグカップだとしてもセルティックにとってタイトル獲得は極めて重要なもの。欧州での実績が全くない指揮官と日本人ストライカーには疑いの目もかけられていただろうが、結果でそれが間違いだったことを証明した。「これは始まりだ」と、オーストラリア人監督は自信に満ち溢れている。

 古橋もクラブレジェンドへの道を着々と進んでいるように見える。表彰式の直前にスタンドのサポーターから日本国旗とクラブカラーのマフラーを受け取っただけでなく、トロフィーも自然に古橋のもとへと渡ってきたのである。

 最初はもちろんキャプテンのマクレガーが掲げ、次にクロアチア代表のDFフィリップ・ユラノヴィッチ、そしてスコットランド代表DFグレッグ・テイラーときて、表彰台の右端にいた古橋に順番が回ってきた。他の多くの選手たちはテイラーの番が終わったところで表彰台から降りようとしていたが、古橋が掲げると知って戻り、もう一度大きな盛り上がりを作ってくれた。

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