不屈のスピードスター

FW：石川直宏（元日本代表）
生年月日：1981年5月12日
日本代表：6試合0得点0アシスト

　横浜F・マリノスの下部組織出身で、2000年にトップチーム昇格を果たしている。結果的に同クラブでは出場機会に恵まれなかったものの、2002年に加入したFC東京で日本を代表するアタッカーへと成長。実に16シーズン在籍し、天皇杯やヤマザキナビスコカップ（現YBCルヴァンカップ）制覇に貢献、個人としては公式戦392試合出場で71得点40アシストという成績を残している。

　そんな石川直宏のキャリアを振り返る時、どうしても「怪我」というワードが付いてくる。24歳の時には右ひざ前十字靭帯損傷及び右ひざ外側半月板損傷で約11ヶ月のリハビリ生活を強いられており、2009年、今度は左ひざ前十字靭帯損傷で長期離脱を強いられている。さらに2014年には腰椎椎間板ヘルニアによって長きに渡りピッチを離れざるを得ず、2015年には2009年と同じ左ひざ前十字靭帯損傷を経験。その翌年には左ひざ内側半月板損傷を負うなど、とにかく大怪我が多かった。

　それでも、石川は怪我をしては何度も立ち上がり、チームの為に尽くし続けてきた。だからこそ、FC東京のレジェンドとして、日本サッカー界にその名を刻むことができたのである。こうした不屈のメンタリティーは、現役選手、またこれから出てくる選手たちのお手本となることは間違いない。