【写真:Getty Images】
バルセロナに所属していたアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロは、本拠地カンプ・ノウで15日に開かれた会見で現役引退を発表した。会見では引退に際しての思いや自身の健康状態などについて語っている。
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アグエロは10月30日に行われたアラベス戦で苦しむ様子を見せて前半途中で交代し、不整脈と診断された。当初は最低3ヶ月程度の離脱という見通しが示されていたが、やはりプレー続行は不可能だと判断されたようだ。
「なぜこの(引退の)決断をしたかは皆さんご存知の通り、1ヶ月前に起こった問題によるものだ。10日前に決断を下した。わずかでも希望があるかどうかあらゆる手を尽くしていたが、どうしようもなかった」とアグエロは決断について語った。
現在の健康状態は安定しているとのこと。「(異常が)発見されて、今ここにいられるのは良いことだ」とアグエロ。「最初に診断を受けた時に続けられない可能性は高いと言われ、心の準備を始めた。決定的な知らせを受けるまでは希望を持ち続けていたが、冷静に考えればこれが一番良かったのだろう。今は大丈夫だが、辛いことではあった」
今後については「もちろん何らかの形でサッカーとの繋がりを持ち続けたい」と見通しを示した。「今はサッカー以外の部分で幸せを感じて、サッカー選手をすることで失うものを楽しむべき時だと思う。これからもっと人生を楽しめるだろう」とも語っている。
アトレティコ・マドリードやマンチェスター・シティ、アルゼンチン代表でゴールを量産するキャリアを過ごしたが、「夢は(アルゼンチン)1部でプレーすることだった。欧州に来ることは考えていなかった」とアグエロは振り返る。それでも「バルセロナに来るのは数年前から求めていたことだったので幸せだ。もっとチームメートを助けたかったが、彼らの幸運を祈りたい」と、終着点となったクラブへの思いも口にした。
キャリア通算400ゴール以上を記録した中でも印象的なゴールとしては、インデペンディエンテ時代のゴールや、アトレティコで決めたヨーロッパリーグでの得点、シティのプレミアリーグ優勝を決めたQPR戦での得点、アルゼンチン代表のコパ・アメリカでの得点などいくつかを挙げた。バルセロナでの唯一のゴールとなったレアル・マドリード戦での1点も最後に付け加えている。
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