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なぜ7-0に? マンチェスター・シティに隙なし。リーズを圧倒した驚愕の精度とは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

リーズに隙を与えなかったシティ



 普段のリーズはただ殴られ続けるチームではない。4点を奪われた昨季のリバプールとの開幕戦でも3点を返し、3点を奪われた前節チェルシー戦でも2点を返している。

 だが、今節はほとんど反撃をする機会さえ与えられなかった。特にシティが高いインテンシティでプレスを仕掛けていた前半は全くゴールに迫ることができず、わずか1本のシュートに終わった。

 シティのハイプレスに対して、リーズはそれを回避する方法を見つけることができなかったのだ。試合開始当初は最終ラインからボールを繋ぐことを目指したが、これが引っかかってショートカウンターを食らうシーンが散見された。チームの顔であり、両サイドにボールを展開することができるカルヴィン・フィリップスの不在はあまりにも痛恨だった。

 また、後方からのビルドアップが機能しなかったリーズに対し、シティはボールロストをすることなくリーズ陣内に押し込んで試合を展開した。

 データサイト「Sofa Score」によるとエデルソン(36/36)、ロドリ(32/32)、ナタン・アケ(34/34)の3選手がパス成功率100%を記録。その他、グリーリッシュやシウバ、ルベン・ディアスも繋がらなかったパスはわずか2本と、驚愕のパス精度でリーズにカウンターを発動させる隙を与えなかった。

 マンマークはドリブルで剥がされ、パスも100%近い成功率で通される…。リーズはシティ相手に為す術もなく完敗を喫した。

 これでプレミアリーグ7連勝を達成した首位マンチェスター・シティ。デ・ブライネの復帰ゴールにカンセロ、ウォーカーのメンバー外、シウバ、ディアス、ロドリを途中交代で温存するなど過密日程の中で最高の勝利を収めることができた。2位リバプールはアフリカ・ネーションズカップによる主力選手離脱と不安材料が多いだけに、昨季同様にこのままシティが中盤戦から独走状態に入ってしまうのだろうか。

(文:安洋一郎)

【了】

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