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バルセロナはとことん舐められていた。バイエルン戦に続く屈辱、もはや恐れられる存在ではない【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 本田千尋 photo by Getty Images

ラ・リーガ第17節、オサスナ対バルセロナが現地時間12日に行われ、2-2のドローに終わっている。これでバルセロナは公式戦3試合未勝利。大敗を喫したバイエルン・ミュンヘン戦に続く、屈辱となった。もはや、彼らはリーガの中堅クラブと同等なのか。(文:本田千尋)

バイエルン戦に続く屈辱

バルセロナ
【写真:Getty Images】

 舐められていた――。

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 現地時間12日に行われたラ・リーガ第17節、アウェイに乗り込んだオサスナ戦。手も足も出ずに完敗した4日前のチャンピオンズリーグ(CL)、バイエルン・ミュンヘン戦の後にシャビ・エルナンデス監督が残した言葉を借りれば、この試合から「新しいバルセロナが始まる」――はず、だった。

 だが、現実は甘くない。それがフットボールの世界であれば、なおさらのことだ。相手がリーガの中堅クラブであっても、カタールリーグのチームとは“強度”が違う。このオサスナ戦でも、バルセロナはCLで対戦したトーマス・ミュラーが“弱点”として指摘した「インテンシティ」に苦しんだ。

 21年ぶりにCLのグループリーグで敗退し、ヨーロッパリーグ(EL)に回るという憂き目に遭い、屈辱にまみれたバルセロナを待っていたのは、さらなる“屈辱”だった。

 対戦相手のオサスナは、引いてブロックを構築するのではなく、前線から果敢にハイプレスを仕掛けてきた。バイエルン戦の後でメンフィス・デパイも負傷離脱し、いよいよFW陣が手薄になったバルセロナは、ルーク・デ・ヨングがワントップで先発。左右のウイングは、19歳のアブデとウスマン・デンべレ。オサスナを率いるハゴバ・アラサテ監督は、この前線に以前のような、より具体的に言えばリオネル・メッシがいた頃のような脅威は感じなかったのだろう。

 もちろんデンベレのスピードは脅威だし、アブデのドリブルも侮れないが、そうしたリスクは許容しつつ、オサスナの選手たちは勇敢にハイプレスを仕掛けてきたのだ。その攻撃的な守備戦術の中に、到底敵うはずのないビッグクラブに対するリスペクトはなかった。

 むしろ、今のバルセロナだったらオレたちでも勝てる――そう言わんばかりに、オサスナの選手たちは勝利を射程距離に入れて襲い掛かってきた。要するに、CLバイエルン戦で一敗地にまみれたバルセロナは、リーガの中堅クラブに舐められていたのだ。

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