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リバプール、南野拓実のMF起用には限界がある。控え組でACミランに完勝、「誰が出ても強い」のだが…【欧州CL分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループB最終節、ACミラン対リバプールが現地時間7日に行われ、2-1でアウェイチームが勝利している。既にグループ首位通過を決めていたリバプールは、南野拓実を先発起用するなど控えメンバーを中心に戦ったが、セリエAで首位に立つミランを圧倒した。一体なぜ?(文:安洋一郎)


イングランドのクラブ史上初の”グループリーグ6連勝”

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【写真:Getty Images】

 今のリバプールは誰が試合に出場しても強い。

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 2-1の結果となったが、ミランに対してスコア以上の実力差を見せつけ、イングランドのクラブ史上初のグループリーグ6連勝を達成している。

 リバプールは既にグループ首位通過を決めており、南野拓実をはじめリーグ戦で出番の少ないナサニエル・フィリップスや若手のネコ・ウィリアムズ、タイラー・モートンらを先発起用。週末に行われたプレミアリーグからはアリソン、サディオ・マネ、モハメド・サラーの3選手を除いて8選手を入れ替えて試合に臨んだ。

 試合開始直後こそ、これまであまり共闘したことがない選手同士の組み合わせということもあり、プレスが掛かりきらない場面もあったが、慣れてきてからは徐々にリバプールペースとなって試合が進んだ。

 29分にCKからワンチャンスをものにされミランに先制点を奪われるが、直後の36分に同点ゴールを奪い、55分にはディボック・オリギの公式戦2試合連続ゴールで逆転に成功した。

 64分にはサラーとマネを下げ、ケガ明けのナビ・ケイタとジョー・ゴメスを投入。余裕をもった采配の中でもリバプールはミランのおよそ3倍にあたる21本のシュートを放って圧倒した。

 対するミランは試合の最終盤こそリバプールゴールに迫ったが、GKアリソンのビッグセーブもあり同点弾を奪えず。パリ・サンジェルマン(PSG)所属時以来のCLでのスタメン起用となったズラタン・イブラヒモビッチも精彩を欠き、グループリーグ突破のためには勝利必須という条件の中で完敗を喫した。

 では、なぜメンバーをかなり落とした中でもリバプールが完勝を収めることができたのか。

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