絶好調の”あの男”を完封したのは…
その最大の要因は、今季公式戦19試合19ゴール8アシストと圧巻のパフォーマンスを披露していたエース、モハメド・サラーがウルブスDFライアン・エイト=ヌーリに完封されたことにある。
データサイト『Sofa Score』によると、左WBで先発したエイト=ヌーリはこの試合で地上戦12戦11勝、8つのタックル成功と対峙したサラーを圧倒。一方のサラーは地上戦12戦でわずか1勝とエイト=ヌーリ相手に1対1の勝負で負け続けた。
また、ウルブスはリトリートされた守備陣形を敷いていた上に、カウンターはトラオレ、ラウール・ヒメネスの個人突破と攻撃時には前線に人数をかけなかった。そのためウルブスの最終ラインの背後に大きなスペースは生まれず、リバプールが中盤でボールを奪ったとしても、得意な縦に早いカウンターをほとんど発動することができなかった。
絶好調のサラーに仕事をさせなかったエイト=ヌーリ。しかし、90+2分に負傷により交代を余儀なくされ、代わりに古巣対戦となったキ=ヤナ・フーフェルが投入された。この交代が後の結果を左右する一つの要因となってしまう。