狙われたアーセナルの穴
それが冨安健洋とベン・ホワイトの間に生まれるハーフスペースだ。
1失点目の場面。ペナルティーエリア右でボールを持つジェイドン・サンチョに冨安が釣りだされると、ベン・ホワイトとの間に生まれるハーフスペースにフレッジが飛び出し、フリーのブルーノ・フェルナンデスにパスを繋がれて失点。
PKを献上した場面でも、右サイドに流れたボールを冨安が追いかけたが、ベン・ホワイトはペナルティーエリア中央に位置。カバーに行けずスペースが生まれると、そこに走り込んだフレッジをウーデゴールがファールしてしまい、逆転を許している。
では、なぜこの状況が起こってしまったのか。
この日のアーセナルはクリスティアーノ・ロナウドに対し、CB2枚で対応。右サイドを冨安1人に任せる形となっていた。しかし、CBのカバーがないため、冨安はドリブルを警戒して強くプレスに出ることが出来ず、相手に余裕とスペースを与えてしまっていた。
トーマス・パーテイがハーフスペースに入る場面も見られたが、ボールばかりに視線がいき、マークするはずの選手をフリーにするなど、守備面で役割を果たせていなかったことも大きな原因だろう。
なんにせよ、今季トップ4フィニッシュを目指すのであれば、この欠点は早期解決が必要。この問題が解決しなければ、チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得は難しいだろう。