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なぜか…ユーロ2004で輝けなかった5人の名手。人生最悪の愚行で棒に振った男、あのキックの名手はまさかの…

シリーズ:ユーロで輝けなかった5人の名手 text by 編集部 photo by Getty Images

監督の期待に応えられず

ラウール・ゴンサレス
【写真:Getty Images】



FW:ラウール・ゴンサレス(元スペイン代表)
生年月日:1977年6月27日
ユーロ2004成績:3試合0得点1アシスト

 ユーロ2004に臨むスペイン代表は、カルレス・プジョル、シャビ・アロンソ、シャビ・エルナンデス、フェルナンド・トーレス、フェルナンド・モリエンテスと錚々たるメンバーを揃えていた。そんなチームをキャプテンとして牽引していく役割を任されていたのが、ラウール・ゴンサレス。同選手にとっては、これが自身2度目のユーロ挑戦だった。

 スペイン代表はグループリーグ初戦でロシア代表と対戦し、かなり苦戦したが、途中出場ファン・カルロス・バレロンのゴールでなんとか勝利を収めた。しかし、続く2戦目では後の王者であるギリシャ代表にドロー。3戦目ではポルトガル代表と対戦し、ヌーノ・ゴメスの1点に泣いた。結果、3試合で勝ち点4に留まったスペイン代表は、まさかのグループリーグ敗退に終わってしまった。

 この大会、主にトップ下として起用されたラウールは、最初から明らかに調子が良くなかった。それでも、当時のイニャキ・サエス監督からの信頼はかなり厚く、開幕戦で決勝ゴールをマークするなど好調だったバレロンなどを差し置いて先発に名を連ね続けていた。しかし、同選手のパフォーマンスはその期待を裏切るかのように上がっていかず、結局は無得点フィニッシュ。チームを高みへと導いてくれるはずだった主将は、結果的に早期敗退の一因となってしまった。

【了】

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