FC東京は大当たりとなるかもしれない
現在浦和レッズを率いる同じスペイン人のリカルド・ロドリゲス監督は、徳島ヴォルティスを昇格に導くまで4シーズンを要した。もしプッチが来季もアルビレックスに残ることを決断していたとすれば、J1昇格争いの有力候補の一角となってことは確かだろう。
だが彼は、自分一人でのステップアップを選ぶことになりそうだ。トップリーグに適応することができるのか、より層が厚く質も高いように見える東京のメンバーでどこまで成功へ近づくことができるのか、面白いことになりそうだ。
すぐに結果が出るわけではないだろうし、彼の思い描くようにチームを作り変えるためには少なくとも1シーズンや2シーズンが必要だろう。だがクラブとファンからの信頼と時間を得て、必要な選手を揃えることができたとすれば、プッチ監督の招へいは大当たりとなるかもしれない。
(取材・文:ショーン・キャロル)
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