「今夜は負けていたかもしれない」
ホームのリバプールは、結果的に2-0で勝利した。しかし前述した通り、先制点を決めるまでは相手に主導権を握られ、再三決定機を作られている。
出場機会の少ない選手や若手を起用したこともあり、DFとMF間で些細なミスを連発。距離感も悪く、チーム全体としてもプレスの強度がいつものレベルからは程遠かったため、相手のボールホルダーやその周りの選手に時間とスペースを与えてしまっていた。
そのため、DFラインを裏を取られる場面やクロスから決定的なチャンスを多くを幾度も作られた。失点しなかったのは運がよかっただけ。90分通してFCポルトがゴール前で精彩を欠いたため無失点で勝利したが、2、3点は失点していてもおかしくはなかった。
チアゴ・アルカンタラのゴールで先制後、ジョーダン・ヘンダーソンやアンドリュー・ロバートソンを投入したことでチームは安定感を取り戻したが、試合後の会見でユルゲン・クロップ監督は「今夜は負けていたかもしれない」と語っている。
普段と異なるメンバーだったということもあるが、試合序盤は組織でDFするのではなく、個々で相手を抑えている場面が多く見られた。選手1人1人の実力があるため対処出来ていたが、より強豪クラブが相手であれば確実にやられていただろう。