【写真:舩木渉】
サッカー日本女子代表(なでしこジャパン)は23日、遠征先のオランダで初めての練習を行った。
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チームは22日にオランダに入り、25日に予定されている国際親善試合のアイスランド女子代表戦に向けて活動を開始。23日がピッチに出ての初練習となった。
しかし、負傷を抱えているFW岩渕真奈はチームから離れての別メニュー調整に。練習中に強くボールを蹴る場面もなく、アイスランド戦の出場が危ぶまれるところだ。
岩渕を除く22選手はランニングや心拍計を用いたコンディションチェックなどののち、連係やサポートのパターンを意識させるようなパス回しや、複数ゴールを用いたミニゲームなどで約1時間半にわたって汗を流した。
池田太監督は自ら大きな声を出しながら動き回っていた。相手のいないパス回しで連係・連動のパターンを意識させる練習の中で選手に激しくプレッシャーをかけ、時にはスライディングするほど。監督が率先してテンション高く振舞うことにより、手元の測定で気温6度(途中で小雨も降り、体感では5度以下だったが)という極寒の中で行われた練習全体の雰囲気もどんどん熱を帯びていった。
4色のビブス(ゼッケン)を使用してのポゼッション練習でも、池田監督は身振り手振りを交えながら味方のサポートに入るタイミングや体の向きなどを積極的に伝えていく。ミニゲーム中も大きな声で選手たちに改善のヒントを与えるような場面が何度も見られていた。
なでしこジャパンはオランダでの初練習から戦術的な要素も含むメニューをこなし、アイスランド戦までの限られた時間の中でチームをある程度の形にしようと試みている。指揮官の情熱は選手たちに確実に伝わっているはずで、その成果が試合の中でどのように表れるか楽しみだ。
(取材・文:舩木渉)
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