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リバプール対アーセナルで分かれた日本人の明暗。南野拓実にゴール誕生の理由、冨安健洋の最低評価はなぜ?【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 安洋一郎 photo by Getty Images

「最低評価」となった冨安健洋



 デビュー戦から9試合連続でプレミアリーグの先発に名を連ねたアーセナルの冨安健洋だが、チーム全体が苦しんだこともあり、この試合は難しいものとなってしまった。

 同サイドで対峙し、1ゴール1アシストを記録したマネは、ポジションを入れ替えながら捕まえきれないポジションを取り続けており、その対応はかなり難しかった。

 守備で後手を踏んでいた上に、前半開始直後にクロスを上げたシーン以外の効果的な攻撃参加は見られず、55分にはチアゴ・アルカンタラに不用意にボールを奪われて決定機を作られてしまった。

 また、3失点目を喫したシーンでは、中途半端なポジションをとっていたためツィミカスを潰すことも、後方のスペースを埋めることもできず、カウンターの起点を作らせてしまった。

 データサイト『Sofa Score』では10段階で最低評価となる「5.5」のレーティングがつけられており、両チーム合わせて唯一の5点代の評価となっていた。

 また、『Sofa Score』によると冨安は試合を通じてタックルが0、地上戦は6戦でわずか1勝と守備の対応に苦しんでいたことがわかる。さらに、ボールを失った数はチームで2番目に多い16回と上手くビルドアップに絡むことができなかった。

 今節の敗戦でアーセナルのプレミアリーグ無敗記録は「8」でストップ。次節ホームで戦うニューカッスルは今季プレミアリーグで未勝利中と、さらなる上位進出に向けては勝利が必須だ。冨安はプレミアリーグ屈指のドリブラー、アラン・サン=マクシマンと対峙することが濃厚となっているが、今節の反省を活かして修正することができるだろうか。

(文:安洋一郎)

【了】

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