ヴィッセル神戸では2試合連続ゴール
左サイドバックの初瀬亮の縦パスを山口蛍が受け、アンドレス・イニエスタが収めた瞬間、背番号10は左サイドを一気に駆け上がり、相手守備陣の裏に走った。世界的名手はそのスペースにスルーパス。大迫はガブリエウと1対1になったが、そこで打ち急がないのが日本のエースだ。逆にスピードを落とすと、右に持ち出してシュートコースを作って右足を一閃。確実にネットを揺らすことに成功したのだ。
「シュートはイメージしてましたし、うまく入ってくれたかなと思います」と大迫本人も喜びを爆発させた。J1では代表ウィークを挟んで2試合連続ゴール。点取り屋の感覚を取り戻しつつあるのではないだろうか。
早い時間帯に1点をリードした神戸は、その後も手を緩めることなく敵陣に迫り続ける。
代表11月シリーズの大迫は敵を背負って収める動きにやや物足りなさを感じさせたが、この日は本来の姿に戻ったように映った。やはり代表期間はケガの影響もあったのかもしれない。状態が上向いているのは明らかだった。
武藤嘉紀との連係向上も大きな追い風。背番号11がアグレッシブに背後へ飛び出すプレーは非常に有効で、大迫もフリーになるチャンスが増えた。
10月2日の浦和レッズ戦から採用した2トップに彼自身、大きな手ごたえを感じている様子だ。大迫は次のように語る。