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柴崎岳にもはや居場所はなし…。自ら潰した最大のチャンス、サッカー日本代表ではもう限界か?【W杯アジア最終予選】

text by 編集部 photo by Getty Images

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【写真:Getty Images】



 FIFAワールドカップカタール2022・アジア最終予選グループB第6節のオマーン代表対日本代表戦が現地時間16日に行われ、日本代表がアウェイで1-0の勝利を収めた。難しいアウェイゲームをものにしたが、前半は攻撃が停滞。柴崎岳は低調なパフォーマンスに終始し、前半終了とともにベンチに下がった。

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 ロシアワールドカップでレギュラーに据えられた柴崎は、大会後に就任した森保一監督の下でも中心的な存在としてプレーしてきた。ゲームキャプテンを任されたこともあるほど、チームからの信頼は厚かったが、ここのところは低調なパフォーマンスが続く。4-3-3の新布陣が適用された10月のオーストラリア代表戦以降は先発を外れていたが、守田の出場停止によりオマーン代表戦でチャンスが回ってきた。

 柴崎自身にとっても雪辱を期すゲームだったはずだ。サウジアラビア代表戦では自身のパスミスが失点につながり、日本代表は痛恨の2敗目を喫した。柴崎はその試合以来の先発。しかし、右のインサイドハーフでプレーした柴崎は、ほとんど何もできないままピッチを後にすることとなった。

 AFC(アジアサッカー連盟)公式サイトのスタッツによると、柴崎のタッチ数は23回。パス成功数はわずか11本で、ボールロストも散見された。タッチポジションは敵陣右サイドの1か所に偏っており、山根視来や伊東純也との連動も乏しかった。チームのビルドアップは各駅停車で、柴崎は攻撃を停滞させた一因となってしまった。

 現状で4-3-3の3センターは、遠藤航、田中碧、守田の3人がベストチョイスとなる。ボール奪取力に優れる遠藤を中央に、配球能力のある田中と、カバーエリアの範囲が持ち味の守田が両脇でプレーする。

 柴崎にとってライバルはこの3人だけではない。南野拓実や鎌田大地はこのポジションで起用することもできる。稲垣祥をはじめ、Jリーグにも候補はひしめく。かつては中心的存在だった柴崎も、もはや立場は保証されていないといっていいだろう。

 柴崎が日本代表で輝きを取り戻すには、それ相応のパフォーマンスを見せる必要があるが、守田が戻ってくれば出場機会は減ることが予想される。このオマーン戦が最大のチャンスだったが、限界と言われても仕方ないパフォーマンスだった。

【了】

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