多くを期待するのは無理
古橋亨梧の投入でボックス内に侵入するようになったが、決定機といえそうなものは作れず。攻撃の威力が伊東の突破力ぐらいしか示せず得点が少ない。
ベトナム戦の停滞感、予測が容易な変化のなさを陽動に使い、オマーン戦で変化を出せれば、逆に相手の対策の裏をかくことはできるかもしれない。対策を無効化すれば、地力からいって日本代表は優位に立てるだろう。ただ、これまでの采配をみるかぎりそれは期待薄ではあるけれども。
いわゆる「塩試合」の連続で決勝まで進んだアジアカップと同じ様相だ。ただ、今回は進歩がみられなかったが、オーストラリア戦からの4-3-3セットはまだ2試合やったにすぎず、3試合目の次戦で成果が出てくる可能性はある。
準備期間もない現状で多くを期待するのは無理なのだろう。個々の能力では上回れるはずなので、丁寧に戦ってとにかく3ポイントを持ち帰ることが最優先になる。
(文:西部謙司)
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