日本代表は11日、カタールワールドカップアジア最終予選でベトナム代表と対戦し、1-0で勝利した。勝ち点を9ポイントに伸ばし、2位に迫ることができたが、試合内容にポジティブな要素はあまりない。ぶっつけ本番という過酷な条件ではあったが、攻撃は単発に終わった。16日に控えるオマーン代表戦に向けて、日本代表は停滞感を払拭することはできるのだろうか。(文:西部謙司)
あまりにも予想どおり
先発メンバーは前回のオーストラリア戦とほぼ同じ。酒井宏樹がコンディションの問題で山根視来に代わっていたが、酒井がベストの状態なら11人同じだったのではないか。システムも4-3-3で変わらず。交代の仕方もほぼ同じ。
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予選は結果なので、3ポイントとれたのは良かった。ただし、次の試合を考えればポジティブな要素があまりない試合だった。
先発メンバーから戦い方、交代、とくに進歩がないことも含めて、すべてがあまりにも予想どおりということが最大の問題かもしれない。
日本の4-3-3はもはや相手に驚きではない。必ず対策は立てられる。では、それを上回るものが出せるかというと、ベトナム戦を見るかぎり出そうもない。ベトナムに1-0なら、オマーンにはドローだろうという単純な予測が実現しそうなのが心配なところである。
ぶっつけ本番に等しい条件下の試合、立ち上がりの日本代表は様子見から入った。6分に南野拓実がフリーでシュートするが枠外。10分すぎからようやく落ち着いたビルドアップをみせるようになり、17分には南野のクロスを伊東純也がプッシュして先制した。