【写真:Getty Images】
日本代表は11日、カタールワールドカップ・アジア最終予選でベトナム代表と対戦する。試合は21時キックオフだ。
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すでに2勝2敗とワールドカップ出場権獲得に向けて崖っぷちに立たされている日本代表にとって、絶対に落とせない重要な一戦になる。しかし、事前の準備段階で大きなアクシデントに見舞われた。
欧州組の11選手を乗せてオランダ・アムステルダムからベトナムに向かっていたチャーター機が、途中給油地のロシアで10時間近く足止めを食らってしまったのだ。機体トラブルの大きな影響を受けた11人はチームへの合流が9日深夜になってしまい、ベトナム戦に向けて練習できたのは前日の10日のみ。コンディションに大きな不安が残る。
しかし、そのチャーター機に乗っていたMF南野拓実は「コンディションで難しい部分はあるかもしれないですけど、個人的には割り切って自分ができることをするだけなので、試合の結果に対して(合流遅れを)言い訳にするつもりもないですし、ならないと思っています。自分たちも勝つしかないので、いい準備をしたい」と固い決意を口にした。
ロシアでは飛行機を降りることができず、機内でストレッチやカードゲームなどをして過ごしていたという。また、ベトナム時間に合わせて睡眠を取るなど、各々ができる限りのことをして調整に努めた。
「自分たちはすごく難しい状況でも、どんな状況であれ勝つしかない。トラブルはありましたけど、その中でも自分たちの力をしっかり出せれば、いい結果がついてくると思っているし、それに対する自信がある。いろいろなことはありましたけど、その中でもプロとしていい準備をして、応援してくれる人のために勝つのみだと思います」
所属するリバプールでは10月の代表ウィーク明けから徐々に出場機会が増え、南野自身の調子も上がってきている。また、10月に2-1で勝利したオーストラリア代表戦では従来の4-2-3-1から4-3-3へシステムを変更したことにより「自分たちの良さを引き出せるシーンが増えた」手応えを得た。こうしたプラス要素も多くありながら、迎えるのがベトナム戦だ。
「得点とか、アシストとか、印象的なプレーとか、そういう部分に対してはもっとこだわりたいし、発揮したいなと思っています」
ベトナム戦でも4-3-3が継続されるかは不明だが、「明らかに中盤の選手が前向きにプレーできる場面が増えた」感覚はつかんでいる。その中で南野は「もっと1トップの選手の近く、いいポジションでペナルティエリアに入っていくとか、ボールを持てればゴールに近い位置でプレーできるチャンスは増えてくるし、そういう部分を生かしていければ」と具体的な活躍のイメージを描いている。
ワールドカップ予選での出場試合連続ゴール記録は7試合で途切れてしまったが、再びゴールネットを揺らし、南野は日本を勝利へ導くことができるだろうか。今後に向けて極めて重要な意味を持つベトナム戦は日本時間11日21時キックオフで、DAZNにて生配信が予定されている。
(取材・文:舩木渉)
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