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なぜアーセナルは変貌を遂げたのか? 完全に支配する冨安健洋、そして安定感抜群なのは…【分析コラム】

シリーズ:分析コラム text by 編集部 photo by Getty Images

躍進の理由



 開幕3連敗と最悪のスタートを切ったアーセナルだが、第4節のノリッジ戦以降はリーグ戦8戦無敗。公式戦10戦無敗と冨安健洋の加入以降チームは変貌を遂げ、躍進を続けている。

 順位もチャンピオンズリーグ(CL)圏内目前の5位まで上がっているが、この短期間で見違えるほどパフォーマンスを披露できている要因はどこにあるのか。

 1つは安定した守備陣だ。開幕から3試合は軽率なミスも多く、安定しない右サイドから崩される場面が多く見えた。しかし、冨安健洋の加入以降は、新加入のベン・ホワイトも徐々にフィットし、対人の強さを活かして右サイドに安定感をもたらしている。

 さらに基本フォーメーションは4バックとしつつも、押し込まれた際にはボランチのどちらかがCB間に入り、5バッグに変更。ゴール前に壁を作りつつ、CB間に入る選手がバイタルエリアを消すことにより、中央から崩されることは極端に減っている。

 もう1つは、新10番のエミール・スミス=ロウ、ブカヨ・サカら若手選手の躍動だ。スタメンに定着しているアルベール・サンビ・ロコンガらだけでなく、この試合に抜擢されたエインズリー・コリー・メイトランド=ナイルズやヌーノ・タヴァレスといった若手選手たちが、主力選手と遜色ない活躍を見せている。

 若手選手らが頭角し、チーム内の競争が激しくなったことでチームレベルはさらに上がる。

 ”誰が出ても強い”そんなチームになりつつあるアーセナルは未だ発展途上だが、ミケル・アルテタ監督の下で若手選手が成長を続ければ、さらに躍進を続けていくはずだ。

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