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中島翔哉、完全復活への道筋は? リーグ戦1039日ぶりゴール、見つかりつつある最適な起用法【コラム】

シリーズ:コラム text by 舩木渉 photo by Getty Images

 ポルティモネンセに所属する元日本代表MF中島翔哉が、現地6日に行われたポルトガル1部リーグ第11節のベレネンセス戦に今季初の先発出場を果たし、初ゴールも挙げた。約8ヶ月におよんだ長期離脱から復活の途上にあるテクニシャンは、かつて飛躍のきっかけとなった地で輝きを取り戻しつつある。(文:舩木渉)

リーグ戦1039日ぶりのゴール

中島翔哉
【写真:Getty Images】

 腓骨骨折と足首のじん帯損傷という大怪我から完全復活を目指す中島翔哉が、ついに復帰後初ゴールを挙げた。

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 現地6日にポルトガル1部リーグの第11節が行われ、ポルティモネンセはベレネンセスに2-0で勝利。今季初のリーグ戦先発出場を果たした中島は、先制点でポルティモネンセにとって3試合ぶりの勝ち点3に貢献した。

 4-2-3-1のトップ下に配置された中島は10分、DFファリ・カンデからのグラウンダーのクロスをゴール正面で受けると、ファーストタッチで相手DFをかわして右足シュート。ベレネンセスの守備陣の間を射抜く鋭い一発を、ゴール左隅に突き刺した。

 起点となったMFペドロ・サの左サイドへの展開から、駆け上がってきたファリ・カンデの突破とクロス、中島のシュートまで、一連の流れは非常にスムーズで狙い通りの先制点となった。そして、中島にとってはポルト時代の2019年1月2日以来、ポルトガル1部リーグでは1039日ぶりの得点となった。

 先月17日のポルトガルカップ3回戦、オリヴェイレンセ戦で約8ヶ月ぶりに公式戦復帰を果たしてから、背番号10は徐々にポルティモネンセでの居場所を確立しつつある。復帰初戦は左ウィングで先発したものの、なかなか機能せず後半からトップ下へ。するとチームの攻撃が活性化したが、負傷明けということもあって73分に交代となった。

 その後、10月24日にエストリル・プライア戦で今季のリーグ戦初出場となった際は、68分からのプレーでトップ下に。しかし、ポルティモネンセは中島登場直後の72分に2失点目を喫し、反撃虚しく力尽きた。

 続く11月1日のブラガ戦もベントスタートだったが、FWヘナト・ジュニオールの負傷にともなって36分からピッチに立った。ただ、中島が任されたポジションは1トップで、動ける範囲は狭く、なかなかボールにも触れない。開始5分で失点していたポルティモネンセは53分にも追加点を奪われ、苦しい状況だった。

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